X(エックス)のTAIJIこと沢田泰司のベースの実力や技術、テクニックなどについてつらつらと・・・。
結論から言うと、たいちゃんのベース、上手すぎてヤバかったよね・・・というお話ですw
TAIJIの、指切断してるとは思えない変幻自在な演奏力
(画像引用元:https://www.pinterest.jp/)
X JAPANの前身バンド、X(エックス)のベーシストを担当したTAIJI。
彼の実力は、エックスの各メンバーの中でも一級品だったと言われています。
ベースは勿論、ギターまで変幻自在に使いこなしたTAIJI。
しかし、(Xファンの間では有名な逸話だと思いますが)彼は2歳の時、親が経営する工場の機械に手を突っ込み、右手中指の第一関節から上を切断しているんですね。
普通の人なら、物心ついたときには指が不自由な状態なのですから、ギターやベース等の楽器を手にすることもなさそうですが、
やはりTAIJIは一味違います。10数年後、人差し指と薬指を使った独特なピッキングスタイルで、堂々と”超一流ベーシスト”として君臨することになるなんて。。。
また、TAIJIはアコースティックギターの名手としてもお馴染みです。
X(エックス)在籍時の楽曲「VOICELESS SCREAMING」のアコースティックギターはTAIJIが演奏していますが、
レコーディングの様子を見て、HIDEが「難しくて弾けない」と舌を巻いたほどの実力です。
また、HIDEはソロ・デビュー曲「Eyes Love You」のギターソロでタッピングという奏法を取り入れていますが、
のちにHIDEは、このタッピングは「TAIJIに教えてもらった」と語っていました。
ギタリストに「難しくて弾けない」と言わしめ、さらにはギターを教えてしまう・・・。これだけでTAIJIの卓越した音楽センスを思い知るが出来ますね。
(てか、TAIJIとHIDEは本当に仲良しだなぁ。今頃、空の上で2人仲良くバンドやってそう。。。)
スラップもタッピングも使いこなすTAIJIの実力
(画像引用元:https://www.pinterest.jp/)
前述したように、TAIJIはHIDEにギターテクニックを教えてしまえる程の実力を持っている人物でしたから、
当然、TAIJI自身の本業であるベースの腕前もかなり神がかっています。正直、頭おかしいレベルでベースが上手いです。
「紅」のイントロなど、各楽曲の随所で聴くことの出来るメロディアスなベースラインは、まさに「歌うベース」という形容詞がぴったり当てはまるくらい耽美。
「Desperate Angel」では上下に揺さぶるようなパンチのある、これぞベーシスト!というようなウネリを聴かせてくれます。
「Sadistic Desire」では、全ベーシストが憧れる、叩きつけるようにパワフルなスラップ奏法をガツンとキメていますし、
ソロコーナーでは、TAIJIおなじみのライトハンドタッピングやアルペジオで、聴く者の脳髄をこれでもか!?というくらい刺激してくれました。
こんなふうに、次から次へとテクニカルなプレイを連発し、かつベーシストとしての要でもあるウネリ感までも見事に演出していたTAIJI。
ここまで非の打ち所のないベーシストも珍しかったような気がします。
ちなみに、TAIJIは、「バンドの支えであるベースが乱れていてはバンド自体が成り立たないということで、自分は誰よりも練習していた」とのちに語っています。
彼の華やかなベース技術の数々の背景には、それこそ血のにじむような努力が潜んでいたんですね。
HEATHとTAIJIを比較するとどっちのベースの方が上手い?
X時代のTAIJIと、X JAPAN以降のHEATH(ヒース)ではどっちの方がベースが上手いの?ということではないでしょうか?
これは正直、何とも分かりません。
というのは、X時代のTAIJIはベースライン決めからバンドで演奏する曲のアレンジに到るまで、高頻度で参加しています。
対するX JAPAN以降は、YOSHIKIが曲のアレンジの大半を担当するようになりましたし、
あくまで「X JAPANの楽曲が要求するベースを忠実に再現すること」がHEATHの仕事になっています。
ですので、同じベーシストと言ってもポジションが大分違うように思うんですね。比較しようにもそもそもの土俵が違うというか。。。
ただ、TAIJI在籍時に作曲された「Silent Jealousy」のテクニカルなベースソロを涼しい顔で弾きこなすHEATHを見る限り、
HEATHもベーシストとして相当な実力者であることは疑う余地がなさそうです。少なくともエックスの曲の演奏においてTAIJIと比べても遜色はありません。
まあ、個人的にはやっぱりTAIJIのベースの方が好きかなぁ・・・。
HEATHのベースも大好きですけど、「X JAPANの楽曲ありき」な気がしてしまう。。。いや、大好きなんですけどね。
まとめ
(画像引用元:https://www.pinterest.jp/)
スラップ奏法(チョッパー)、速弾き、ライトハンドタッピング、両手タッピング(ボスハンド奏法)、テクニカルなソロ展開・・・
無尽蔵に、この世の全ての音を貪るように奏で続けたベーシスト、沢田泰司。彼がミュージシャンとして残した功績はあまりに大きいです。
今の10代の楽器を始めて間もない若手バンドマンにさえ、多大なる影響を与え続けているTAIJIの存在は、「伝説」と呼ぶほど過去形では語れないかも知れませんね。
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