X JAPANのリーダーであり、ピアニスト兼ドラマーを担当するYOSHIKI(ヨシキ)。
Xというバンドについて語り合う話題の中で、しばしば持ち上がる議論が、「YOSHIKIのドラムの技術的な実力は上手いのか?下手なのか?」って話ではないでしょうか?
今日は私なりの「YOSHIKIはドラム上手?下手?」についてつらつら書いていこうと思います。
YOSHIKIはドラムが下手なのか?
(画像引用元:https://pinky-media.jp/I0021818)
「YOSHIKIはドラムが下手」って言う人は少なくありません。
とくにバンドマンや自称音楽通、Xのルーツでもあるヘヴィーメタルに詳しい人がそう言っている印象です。
ドラムの上手い下手って議論だったらまだ良いのですが、終いには、
「ドラムを破壊して失神するのが仕事の人」なんてレッテルまで貼られてしまう始末。
ええ・・・。失神するのが仕事って・・・。
そもそもドラムの上手い下手って何さ?
正直、私はX JAPANってバンドが相当好きです。CDは全部持ってるし、復活ライブにも行きましたし、VJSにも参戦しました。
ですが、今回は出来る限り公正に正直にジャッジしていこうと思います。
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さて。
「ドラムが上手い人」と「ドラムが下手な人」の違いってそもそも何なのでしょうか?
リズム感やタイム感。手数の多さとか、フレーズの引き出しの多さ。いろいろな要素が絡み合って、ドラムの技術っていうのは形成されます。
そしてイキナリ結論ですが、技術的なことでしたら、YOSHIKIは決して上手い部類には入りません。
まず、ドラムを演奏する上で、一番重要なリズムキープが全く出来ていません。ライブだとテンポの乱れが特に顕著です。
そして、YOSHIKIのドラムはフレーズの引き出し少なさもなかなか致命的。
「紅」一曲覚えれば、他のBPM速い曲はだいたいすぐに叩けるようになります。ワンパターンっちゃワンパターンです。
「でもYOSHIKIのドラムって速いじゃん!」
そう食い下がりたいファン心理は分かります。私も食い下がりたいです。
たしかにYOSHIKIのドラムはスピードが速いです。速いですが、スラッシュメタル等メタル系のジャンルのドラマーの中ではわりと普通です。
もっと速くて安定したドラムを長時間叩く人は同ジャンルのドラマーには数えきれないほどいます。海外にも国内にも。
同じV系なら、LUNA SEAの真矢の方がドラムは上手いと思います。絶対に。真矢は引き出しもかなり豊富ですし。
真矢とYOSHIKIを比較したらどっちの方が上手?
(画像引用元:http://www.shimamura.co.jp/shop/tsudanuma/information/20160205/199)
でも、
真矢といえば、以前hide summitでX JAPANの代表曲「X」のドラムを、真矢が叩くことがあってですね。
ちゃんとツーバスだったし、やはり真矢らしい細かなテクのオンパレードでしたし、リズムキープもタイム感も完璧だったんだけど・・・
「コレジャナイ感」が半端じゃなかったです。
YOSHIKIは確かにリズムキープの苦手なドラマーですが、そんなYOSHIKIの叩く「X」と比較して、真矢の職人のような安定した技術力から演奏される「X」。凄く微妙でした。。。
「上手い!でも、ノレない・・・」
真矢はドラマーとしては相当実力があります。だけど、X JAPANのドラムを叩くことに関してはヘタな印象を受けました。
他のパートのノリやバンド独自のグルーヴ感も死んでしまっていた。
ドラムって、「他のパートの演奏や、ひいては楽曲を如何に格好良く昇華させられるか?」って部分もかなり重要なんだな、
・・・と改めて思い知らされた次第であります。
(たぶんYOSHIKIがLUNA SEAの曲を叩いても微妙に聴こえると思いますが。)
なんだかんだで、やっぱりYOSHIKIはすごい
(画像引用元:https://twitter.com/yoshikiofficial)
ところで、YOSHIKIのあのドラムの叩き方。
X JAPANの速い曲を、あのフォームで、あの叩き付けるようなドラミングで、首をブンブン振りながら叩き続けられるのはYOSHIKI以外に想像できません。
最近では、頸椎ヘルニアの悪化や幾度の手術の影響で、ドラムよりピアノを演奏する機会が増えた彼ですが、
ゴリゴリにドラマーしていた当時は、「近づいたらマジで◯されるんじゃないか?」ってくらい鬼気迫るものがありました。
(ヘドバンが主な原因で頸椎ヘルニアになったドラマーって、彼だけでは・・・笑)
YOSHIKIは倒れたり気絶したり倒れたり、演奏をするというよりは、パフォーマンスを魅せるドラマーってことをよく言われます。
「パフォーマンスにばかり力を入れる”から”嫌い」という人も少なくない。
だけど、あのフォームで、あの叩き付けるようなドラミングで、首をブンブン振りながら叩き続けられるドラマーが他にいるか?というと
・・・うーん。いない気がします。他の人が同じことやっても、YOSHIKIより早く失神してしまうような。。。速いドラマーってだいたい姿勢良いですしね。
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(YOSHIKIの愛用しているスティック。とんでもなく太くて重いです。)
まとめ
YOSHIKIはドラマーとしては、リズムキープの観点からも、フレーズの引き出しの観点からも、上手なドラムを叩く人とは言いがたいです。
ですが、YOSHIKIのドラムを叩けるのはYOSHIKIだけしかいません。
その点、X JAPANの曲を演奏させたら、YOSHIKIより上手にYOSHIKIのドラムを叩ける人はいないでしょう。
・・・っていうかね。
ロック音楽はやっぱり「上手い下手」じゃなくて、「カッコイイ、カッコ悪い」って尺度で計られるものだと思うんですよ。
(これ言ったらマジで元も子もないので、最後まで書きませんでしたが笑)
YOSHIKIは間違いなく、ドラマーとしてカッコイイですし、私は「カッコイイドラム=上手いドラム」って図式が最もしっくりきますね。
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