紅白出場が濃厚になってきた、超人気ロックバンド、RADWIMPS(ラッドウィンプス)。CDJ(カウントダウンジャパン)への出演も確定し、年末は大忙しですね。
ところで・・・
「RADWIMPSとBUMP OF CHICKENって似てるよね」っていう声を耳にすることって少なくありません。
曲調が似ているのか?歌詞が似ているのか??バンプとラッドの違い、藤くんと洋次郎の違いについての個人的見解をまとめてみました。
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RADWIMPSが「君の名は」で人気再燃!
独特の言い回しや表現が魅力の歌詞、レッチリを彷彿とさせるファンキーでハリのある確かな演奏力、『いざ』ってときにはちゃんと聴かせる歌・・・。
RADWIMPSといえば、ロキノン系の重鎮的存在として、BUMP OF CHIKENらと並び老若男女問わず沢山のファン層を虜にしてきたバンドです。
最近では大ヒットアニメーション映画、『君の名は。』の主題歌である『前前前世』を担当したことで人気が再燃しましたね。
(『君の名は。』の興行収入は165億円くらいになるらしい・・・おそろしや・・・)
『再燃』といっても、ラッドは元々、どのセットリストを演奏してもファンが大満足するような名曲揃いの超人気バンドですし、
落ち目だった記憶もないですが、今回の『君の名は。』のスマッシュヒットをきっかけに新しいファン層をガツンと拾ったことは間違いないでしょう。
バンプオブチキンとラッドウィンプスは似ている?
(画像引用元:http://excellentweaklings.tumblr.com/)
「RADWIMPSとBUMP OF CHICKENが似てる」
そういう声を聞くことって、今まで筆者の周りだけでも一度や二度ではありませんでした。
中には「ラッドってバンプのパクリじゃね?」なんて辛辣な声が上がることもしばしば・・・。
ここで私なりの意見を先に言わせてもらうと・・・
「え?そうなの?」っていうのが正直なところですね。
似てるか〜?いや全然別物っしょ。ましてパクリとは思えない。
バンプとラッドはここが似ている(!?)
たぶんバンプの藤くんとラッドの洋次郎が「似てる」だとか「パクリ」だとか言われる最大の要因は、『声』とか『歌い方』。そこなんだと思います。
(これは今さらここで書くことほど有名なことですが、)そもそもの大前提として、RADWIMPSはBUMP OF CHICKENの大ファンです。
フロントマンを務める野田洋次郎はもちろん、ラッドのメンバーの大半が、バンプオブチキンのファンであることを公言しています。(とくにボーカルとギター)
BUMP OF CHICKENの凄まじい影響力
BUMPの登場以降、藤くんに似た歌い方をするボーカリストが所属するバンドが多く出てきました。バンプオブチキンの影響力は当時、今以上にハンパなかったのです。
洋次郎も中高生時代は死ぬほどバンプを聴いて育った世代ですし、その鼻にかかるようなブルースっぽい歌唱法がどことなく「藤くんっぽい」と言われればそうかも知れません。
でも個人的には「それってパクリなの?「憧れのボーカリストへのオマージュ」で片付く程度の『似てる度』なんじゃないの?」って気がしますけど・・・。
そもそもBUMPとRADって仲いいの?
これだけ「パクリ」だなんだと言われていると、気になるのはBUMP OF CHICKENとRADWIMPSの『”仲”が良いのか悪いのか?』ですよね?
だいたいどのアーティストも、パクられたとされる側が、パクったとされる側のことを毛嫌いするじゃないですか。
でも、筆者が耳にする限り、バンプとラッドの関係についてそんな噂を聞いたことがありませんし、仲悪くもないんですよ。
BUMPがパーソナリティを勤めるラジオ番組、『PONTSUKA!!』で、BUMPのベーシストであるチャマがRADの野田洋次郎とメールしてると公言してましたし、
オフィシャルで発表されてこそいないけど、チャマと洋次郎でレコーディングした曲さえあるみたいだし、
決定打としては、ロッキンジャパンフェスの場で、BUMPの藤くんとRADメンバー全員が仲良さげに一緒に写った写真が雑誌に掲載されたこともありました。
はい。BUMPとRADは、全然仲悪くないんです。(と言っても日ごろベッタリなほど仲良しって訳でもなさそうですが)
まあ・・・ファンだし多少はね?
前述したとおり、BUMPとRADは全然似ていません。
強いて言うなら、洋次郎がBUMPのファンであるだけに、『前前前世』など歌モノ系を歌うときの声は少し似ているかも知れませんが、
でも似てるところなんて、それだけだと思います。(しかも重箱の隅レベルで)
じゃあ、『似てない部分=BUMPとRADの違い』は具体的にどこなのでしょうか?って話になりますので、そこについて簡単に書いてみます。
(まあ「声以外全部」って書けばオシマイですが、それだけじゃ身も蓋もないので・・・笑)
BUMPはロマンチスト、RADはリアリティスト
バンプオブチキンの藤原基央とラッドウィンプスの野田洋次郎。両者の歌詞の決定的な『違い』を軽く書いてみると上記のとおりになります。
藤くん→繊細で、現実の中にオリジナルのストーリーを作り出してそこに感情を解放することで全てをその繊細さを武器に出来るロマンチスト
洋次郎→聡明で、頭では答えが出せるが、その分現実と思考の間にジレンマが生まれやすく意外とナイーブなリアリスト
2ちゃんのスレから拾ってきたそのまま引用ですが、
筆者の見解も、そのままズバリこれです。改変の余地がないので丸パクリwBUMPは理想主義で、RADは現実主義。
このポイントを押えたまま、両者の歌詞を読み比べれば、この主張の意味が一発で分かると思います。真逆です。
そもそも歌詞内の登場人物の視点から真逆って気がします。
藤くんの書く歌詞はどこか客観的に自分を見ているような印象を受けますが、洋次郎の書く歌詞って僕は!僕が!僕の!とどこまでも主観的じゃないですか?
恋愛がテーマの曲とか、その視点の真逆さが顕著だと思うのですが・・・。
BUMPのバンドサウンド
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BUMP OF CHICKENはブルージーで、まさに藤くんのハスキーな歌声に最適化された演奏が特徴的です。
一時期、縦横無尽に動き回っていたチャマのベースラインも味わい深いものでしたが、それが成りを潜めた現在の方がより一層、曲の持つ世界観やメロディを際立たせることができてます。
BUMPの場合は、まず藤くんの歌や歌詞、世界観があって、それを引き立てるためにバンドサウンドが設計されます。
前述したとおり、BUMPの曲調っていうのは基本ブルージー。
そりゃあバンドアンサンブルが重要なのは間違いありませんが、ブルースに、卓越した目立ち過ぎる演奏は却って邪魔なんですよね。『何よりまず歌があってこそ』みたいなところがありますし。
RADのバンドサウンド
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対してRADWIMPSの場合は、(ラップ調の曲で特に顕著ですが)バンド演奏が思いっきり主張されています。
ボーカル、ギター、ベース、ドラム・・・どのパートだけを切り取って聴いてみても面白いです。実に色んなことをやっています。(ギターのメロディ弾きやベースのスラップなど)
その点でBUMPよりもRADの方が演奏の振り幅というか、自由度は高いのではないでしょうか。わりと何をやっても許される気配があります。おしゃかしゃまとかやりたい放題。笑
これはRADがファンク寄りのサウンドアプローチを好むことに由来していると思うんですね。アンソニーの歌”だけ”が全面に押し出されたレッチリなんて嫌でしょ?・・・そういうことです。
まとめ
ここまでザーっと書いたように、バンプオブチキンとラッドウィンプスは、音楽性から歌詞から、違うと思います。声だけはちょっと似てるかな?とは思いますけど、全く別のバンドです。
というか、そこまで大げさに騒ぎ立てるほど、ボーカルの声も似てないような気がするんだけど・・・。
しかし・・・『君の名は。』のヒットに後押しされて、今後のRADは今以上に忙しくなりそうですね。私はBUMP一辺倒な人間ですが、同時にRADもかなり聴いていました。
「最近、RADがおとなしいなあ・・・」なんて思ってましたし、ここへきて今まで以上にRADが再注目されるのは嬉しいですね♪
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