かぐや姫の物語のラストで月に帰る理由。男性キャラがクズなのはなぜ?

ジブリ映画、かぐや姫の物語はラストで月へ帰ることでストーリーは終わります。タケノコが月に最後に月へ帰ってしまった理由は何なのでしょうか?

また、67度のアゴの持ち主である、かぐや姫に抱きつく帝や妻子捨丸など登場する男性キャラクターが全員クズなのはどうしてなのでしょうか?

そんな、かぐや姫の物語の中の2つの「なぜ?」について書いていきたいと思います。

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かぐや姫の物語のラストで月に帰る理由とは?

パクさんこと高畑勲監督が手掛けたジブリ作品、かぐや姫の物語。

この長編アニメ映画の原作は、平安時代初期書かれた竹取物語で、

竹から生まれたかぐや姫が翁に拾われ育てられ、やがて成長して都の姫君として暮らし、最後は月の使者たちに連れられ月に帰るまでを描いた物語です。

 

気になるのはラストシーンですよね。なぜ、かぐや姫はクライマックスで月に帰ることになったのでしょうか?

かぐや姫が最後に月に帰った理由は、一言で言ってしまえば「自らが犯してしまった罪と罰に対して、彼女が反省した」と、月の宮殿に済む人たちが判断したからです。

 

先述したとおり、かぐや姫の物語の原作である竹取物語が書かれたのは平安時代初期です。

この頃から仏教では、人間はこの世で生の苦しみを繰り返し味わい、その輪廻の中で涅槃を目指すと考えられていました。そして、竹取物語の作中では、月は涅槃後の天上世界をあらわしているといわれています。

かぐや姫は元々は月の住人。涅槃に至り、天上世界に住んでいた天人です。そんな天人が、人間たちが暮らす地球での生活に憧れてしまったことを、彼女以外の月の住人はだと判断しました。

 

そして、かぐや姫が犯してしまった罪に対するとして、天人たちはかぐや姫を地球へと転生させます。「そんなに地球が羨ましいなら、地球に行ってそこで人間の愚かさ強欲さを痛感して来いや!」ということですね。

かぐや姫は地球上で人間たち(というか主に男性)の愚かさと、それに関わらなければならない自身の環境に嫌気が差し、「この世(地球)で生活するのもうヤダー!」と心の中で強く思ってしまいます。

このことがきっかけで、かぐや姫の罪を許して救済してあげることを目的として月の使者がやってくることになるのです。

かぐや姫抱きつく帝が気持ち悪い!妻子捨丸!男性キャラがクズばかり

翁(おきな)は、タケノコ(かぐや姫)が年頃の女の子に成長し次第、彼女の許可も取らずに都へと移り住む算段を立てます。このことで翁は私利私欲にまみれた、成金の嫌なヤツになっていきます。

また、タケノコに求愛し抱きつきながら「私がこうすることで喜ばぬ女はいなかった」とのたまい、鋭いアゴが特徴的な帝(御門:みかど)も、クズな王様の典型として描かれます。

(Twitterで一時有名になった、帝の顎の角度を分度器で図った画像は、個人的にツボ過ぎましたw)

さらに、タケノコと幼少時代を共に過ごした捨丸兄ちゃんも、奥さんと子供がいるにもかかわらず、家庭を投げ出して、彼女と月の使者からの逃避行を試みようとします。

これまた、金曜ロードショーなどで放送されるたび、Twitterなどで「自己中過ぎる!」「妻子捨丸!」など避難の声が相次ぐほどの愚行です。

かぐや姫に求婚した5人の貴公子なんて、言うまでもありませんよね?総じてクズです・・・。

 

なるほど、月の住人たちが言っていた「涅槃に至っていない人間とは愚かなもの」って主張は最もな気がしまいますし、かぐや姫が地球での生活に絶望するのも無理からぬことかもしれません。

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・・・いや、でも待てよ? 女性キャラにはクズいなくね!?

 

途中で欲にまみれた翁に対して、かぐや姫の母親代わりになってくれた嫗(おうな)は、クズでも何でもありません。どこまでもかぐや姫の心に寄り添って彼女を気にかける、優しい女性です。

かぐや姫の世話役を担当する女童(めのわらわ)も、教育係を担当する相模(さがみ)も、基本的にマトモな人間ですし、女性の登場人物で愚かな人はいないんです。

月の住人たちが言うように、人間がそんなに愚かな存在だというのなら、男性だけではなく女性もクズとして描かれないとこの物語の辻褄が合いません。

 

それでは、かぐや姫の物語にでてくるキャラは男性に限ってクズばかりなのはなぜなのでしょうか?

かぐや姫の物語に登場する男性が全員クズなのはなぜ?

 

実は、かぐや姫は地球で生まれたときから、いくつかの特殊能力を持っています。とんでもないスピードでダッシュしたり、怪力を発揮したり、一度死んで生き返ったり、空を飛んだり・・・。

そんな中の1つの能力がチャームの魔力です。

 

チャームの魔力とは、簡単に言えば「異性の心を虜にしてしまう能力」。

Fate Zeroのサーヴァントであるライダーも、同じ能力を持っていましたよね?彼は男性ですからチャームの魔力は女性にしか効かず、男性には無効です。

それと同じように、女性であるタケノコ(かぐや姫)は、その能力で男性全員を魅了することができます。ただし、同性である女性にはチャームの魔力は無効化されます。

以前、オタキングで有名な岡田斗司夫さんが、このかぐや姫のチャームの魔力について、常に脇の下からマタタビが出ている状態と表現していました。なるほど分かりやすいです。笑

 

かぐや姫の物語に登場する男性キャラは、かぐや姫の魔力に心を奪われてしまい、彼女に極端に固執するあまり、非道徳的だったり、嘘を付いたり、命を投げ出してしまうなどとバカな行動を起こしてしまうんです。

 

つまり、月の住人が主張するほど、地球に住む人たちはバカでもクズでもなかった。

翁や帝や捨丸や求婚者たち全員が、初めからどうしようもないクズだったかというとそうではなく、かぐや姫のせいでクズにさせられていたということですね。(もともとある程度はクズだったのかもですが笑)

 

もっとも、かぐや姫自身はそのチャームについて自覚がなさそうですし、そんなチャームの魔力を持って地球に転生してしまったかぐや姫自身も被害者の1人なのですが・・・。

かぐや姫の物語についての解説まとめ

・かぐや姫がラストで月に帰ることになった理由は、かぐや姫が地球での生活に絶望する形で、地球へ憧れるという罪を償い、地球での生活という罰を受ける期間を終えたからです。

・かぐや姫の地球での生活は、たしかに強欲や愚かさを目の当たりにする機会が多かったですが、それはかぐや姫のチャーム能力の影響もあったため、月の人たちが思うほどは人間も捨てたものではないかも知れません。

・帝の角度は67度です!w

 

とくに、かぐや姫が能力持っていることを意識しながら作品を見返すと、あれだけクズでどうしようもないように描かれていた男性キャラたちが、とても哀れに見えてきてしまいます。。。

新しい発見も沢山あると思うので、ぜひ時間のあるときなどに、かぐや姫の物語を見返してみてはいかがでしょうか?

 

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