THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェルガンエレファント)が解散してしまった理由は何なのでしょうか?なぜ人気絶頂の中・・・?
諸説あるようですが、一番「これだろうな・・・」という原因、理由について書いてみました。
(画像引用元:https://www.pinterest.com/pin/219339444330529115/)
ブランキージェットシティやゆらゆら帝国と並び、「日本ロックの宝」として知られる「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェルガンエレファント)。
たとえばブランキーなんかは、その真偽のほどは別としても「最高のアルバムが出来たから」って理由を冠した上で解散を発表していますが、
ミッシェルが解散した理由や原因について公には発表されていません。
なので、本人たちが公表していない以上、推測が一人歩きしている状態ですし、事実推測の域を出ることはないのですが、
そんな諸説ある推測のある中でも、特に信憑性の高そうなものをこの記事では挙げてみたいと思います。
ミッシェルの解散理由は音楽性の違い??
TMGEのギターボーカルであるチバユウスケはこのバンドの解散直後のインタビューで「人間のやってる事だから動物と同じ一緒じゃんか。いつか死ぬ。それがこないだだったっていうだけの話」
といった発言を残していますね。
つまり、「人間や他の動物と同じで、バンドも死ぬ(=解散する)ときが必ずあるし、それが必然だった」と。
ミッシェルは確かに「世界の終わり」って曲でデビューした瞬間からある意味では「死にはじめていた」のかも知れません。
でも、解散に至った原因が、「ただ単純に寿命が来た」とかだと何か腑に落ちないのも事実です。
なんせバンドの勢いが絶頂のうちに解散してしまったわけですし・・・。それなりの理由があっての解散だったのだろうと、筆者は推測しています。
そして、あまたある「解散理由候補」の中でも、私自身「これだろうなあ・・・」っていうのが
「音楽性の違い」ってやつです。
チバユウスケのギターの音がデカくなった
初期ミッシェルの音楽は、アベのギター、ウエノのベース、クハラのドラムという
あくまで3ピース形式のアンサンブルに、チバのボーカルが乗っかるとうスタイルを取っていました。
それが、「ギヤブルーズツアー」以降、中期から後期に向かうにつれて、チバのギターの音量があからさまに大きくなっていったのです。
初期のミッシェルガンエレファントではチバユウスケがギターを携えることはあっても、スイッチが入っているのかいないのか?アンプにちゃんと繋がっているのかいないのか?
ってくらいに音が小さかったチバのギターが、突如として音のボリュームを増し激しく主張するようになった・・・。
思えばこの頃から、ミッシェルガンエレファントってバンドは終わりへと一層加速しはじめたのかもしれませんね。
TMGEは、ガレージロックのその先へ・・・
また、ミッシェルガンエレファントの初期の音楽性は、あくまでパブロックやガレージロックをバックグラウンドとしたシンプルなロックンロールでした。
単純なコード進行に分かりやすいメロディ、歌って踊れる軽快なロックンロールだったわけです。(当時から演奏技術は化け物じみてはいたけれど笑)
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それが、やはりギヤブルーズツアーを転換点として、音楽性やメンバーのファッションや姿勢(アティチュード)に大きな変化が現れはじめたような気がします。
チバを中心に「俺たちゃハードなワルなんだぜだぜ」と、ありがちなロック像を装うようになったような印象。
モッズからマフィアめいた怖そうなファッションの変化。(オールバックや、髭に白スーツ着用など)
終いには登場SEが「ゴッドファーザー愛のテーマ」どう考えてもその筋の方です。笑
ミッシェルガンエレファントと並んで、「Jロックの代名詞存在のバンド」であるブランキージェットシティ。
もともとミッシェルのチバはブランキーの大ファンで、とくにギターボーカルの浅井健一(ベンジー)に強い憧れを抱いていました。
で、「ギヤ〜」あたりから、チバがどことなく・・・というか露骨にベンジーっぽくなっていきました。(名古屋弁っぽいイントネーションになったりとか笑)
いや一応弁明しますが、筆者はこの頃の「BJCに思いっきり影響を受けてる感丸出し」な時代のTMGEも大好きですし、むしろ後期の音楽性の方が好きですよ。
けれども今になって思えば、この音楽性の変化がミッシェルガンエレファントというバンドの寿命を縮めるのに大きく貢献(?)したような気がしてならないのです。
まとめ
「世界の終わり」でデビューしたミッシェルガンエレファント。
ラストシングル、「エレクトリック・サーカス」内では
「俺達に明日がないってこと はじめからそんなのわかってたよ」と歌われています。
「終わりの始まりから」「終わりの終わりまで」・・・
もしかすると、ミッシェルは誕生したその瞬間から、解散という「死」を迎えるまでの道筋に向かい走り出したバンドなのかも知れませんね。
・ダイナミックなカッティングが印象的なアベちゃんのギター、
・歌うように躍動感を彩る、縦横無尽に動き回るウエノのベース、
・猛獣のように荒ぶっている一方、どこまでも緻密でテクニカルなクハラのドラム、
・そして、心が震えるままにオーディエンスへフルスイングし続けてきたチバの叫び声。
皮肉なことですが、どんなに世界の終わりを叫んでも、仮にメンバーがそれを望んでも、
実際のところの解散理由が何であったとしても、ギタリストのアベちゃんがこの世とバイバイしてしまってからも・・・
ミッシェルガンエレファントの音楽は決して鳴り止むことはないし、今なお確かな「命あるロック音楽」としてキッズの心を燃やし続けているわけです。
それが「本物」の宿命ってやつですね。ミッシェルガンエレファントが本当の意味で終ってしまうのは当分先って気がします。
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