ミッシェルガンエレファントとt.A.T.u.事件について、あとはギタリストのアベフトシのギターについてつらつらと。。
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TMGEの残した数々の伝説と偉業
ロック好きを名乗るなら、誰もが避けて通ることの出来ないバンドがあります。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェルガンエレファント)。
パブロックやガレージロックのスタイルを踏襲し研ぎすませた、日本を代表する正統派ロックンロールバンドです。
その実力もさることながら、今まで数々の「伝説」を残してきたミッシェルですが、
今日は特にミッシェルガンエレファントの名をお茶の間に浸透させたt.A.T.u.ドタキャン事件と、
ミッシェルの「音」を全面バックアップしたといっても過言ではない、故・アベフトシについてつらつら書いていきたいと思います。
t.A.T.u.事件を救ったミッシェルの代打演奏
知る人ぞ知る名バンドだったミッシェルが、一躍世間の注目を鷲掴みにしたのは、おそらくMステでの「t.A.T.u.ドタキャン事件」だったのではないでしょうか?
当時、日本でも沢山のファンを獲得し、飛ぶ鳥を落とす勢いで大人気だった、ロシアの2人組女性ユニット、t.A.T.u.(タトゥー)。
彼女たちが満を持して初出演した、ミュージックステーションでしたが、まさかの歌公開直前になって、t.A.T.u.(タトゥー)が楽屋から出てこない。
突然のドタキャン劇に、Mステのスタッフや、司会を務めるタモリさんを始め、場内は大慌てです。
そんな中、同日にMステに出演していた、ミッシェルのベースのウエノさんが、CM中に「俺ら、もう一曲出来るじゃん」と、冗談で漏らしたそうです。
すると、スタッフ総出で「じゃあ、お願いします!!」と言われ、気軽に請け負った、と。
ヤッバ・・・かっこいい。。。
一夜にしてMステで2曲の生演奏を披露したミッシェル
放送当日のMステの出演者の中で、生演奏が出来るのはミッシェルだけだったので(他はアイドルやダンスユニット等)、
番組の進行において、彼らの存在はまさに救世主だったことでしょう。
すでに「デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ」の演奏を終えていたTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTが、
埋め合わせとして急遽「ミッドナイト・クラクション・ベイビー」を番組の最後に追加で演奏。
ミッシェルファンにとっては、思いがけない嬉しいハプニング。ファンじゃなかったお茶の間にも、この代打演奏のインパクトは強烈に印象に残ったことと思います。
ギターソロだけじゃない!アベフトシの圧倒的な存在感
(画像引用元:https://matome.naver.jp/)
一般的にPOP、ROCK音楽における「ギタリスト」というパートの最大の魅せ場というのは、曲間のギターソロ(間奏)だと思うんです。
各々のギタリストが、速弾きや、チョーキングなどの得意技をメロディアスなメロディに乗せて披露するギターソロは、
楽曲演奏中、ギタリストにとって最もスポットライトを浴びるべき箇所だと。
私自身、今でも色んなバンドやアーティストの、色んな曲を聴いては、やはり曲間で見せてくれるギターソロに注目してしまいます。
で、
アベフトシの何が凄いって、「ギターソロ以外の部分でも、すでに十分おかしなことになってる」ことです。笑
アベちゃん、ギターが上手いのは間違いないんですが、上手いだけじゃないんですね。存在感が圧倒的です。
チバユウスケが伸びやかに歌うAメロの最中でも、そのすぐ背後で聴こえる鬼のようなカッティングの連打。
Bメロに差し掛かってサビで開けるまでも、休むことなく刻まれるペンタトニックスケール。
ギターソロだけじゃない。アベちゃんのギタリストとしての存在感は、その楽曲が演奏され続ける限り決して薄れることはないのです。
(もちろんギターの花形であるソロパートでも魅せまくってくれるのは言うまでもありません!)
ギターは打楽器!?
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「ギターは打楽器」。
この言葉が最もふさわしいと思えるギタリストがアベフトシだと思います。
「どういう腕と指の構造してるんだこの人は!?」
と息を飲まずにはいられない怒濤のカッティング(ブラッシング)にただ圧倒されるしかなく、
また焦がれるほどに憧れたギターキッズは、私だけではないでしょう。
アベちゃんのギターは、フィンガリングがブレないとか、チョーキングの音程が正確だとか、速弾きがとにかく速いだとか、
そういう、「ギターが上手い」の概念を、カッティングという武器一つで覆してしまったギタリストであったと言えるでしょう。
(まあ、速弾きはジャンル的にアレとして、アベちゃんはフィンガリングもチョーキングも正確なんですけど)
まるで近づくだけで喰い◯されてしまいそうな、血に飢えた獣のように獰猛なカッティングこそが彼の最大の武器であり、
たくさんのキッズをミッシェルというバンドの虜にした、最大要因の一つだと思います。
アベフトシのギターを堪能出来る初期ミッシェルの2曲
アベちゃんのカッティング云々をあれこれ書いていけば、それこそ20万文字くらいになってしまう恐れがありますし、笑
ここでは多くは語りませんが、論より証拠。
下記の「シャンデリア」と「キャンディハウス」の2曲を聴いただけでも、
アベちゃんの牙を剥いた鬼カッティングを堪能することが出来るでしょう。
♪シャンデリヤ
♪キャンディ・ハウス
「もしアベちゃんが生きていたらミッシェル再結成も有り得たのかな?」と思わずにはいられませんね。
伝説のバンド「ミッシェルガンエレファント」。これからも沢山の、未来のミュージシャンの卵たちを虜にして止まないと思います。
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