平清盛でおなじみのキース・エマーソン。事実上の引退。来日叶わず。

伝説的プログロックバンド『EL&P(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)』の仕掛人、キース・エマーソンが2016年3月10日、突然帰らぬ人となってしまいました。4月には来日も決まっていたのに非常に残念です・・・。

 

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keith(画像:Wikipediaより引用)

 

キース・エマーソンの遺した功績

数あるロック音楽の中でも、とりわけ熱狂的なマニアを多く抱えているのがプログレッシブ・ロックというジャンルです。

そしてプログレを語る上で欠かしてはならない存在が、イギリスでキース・エマーソンを中心に結成された『EL&P(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)』キングクリムゾン、ピンクフロイド、PFMと並び、プログレ四天王としてファンに数々の名曲、名演を届けてきました。

当時、開発されて間もないシンセサイザーという楽器をいち早くロックに取り入れた人はキース・エマーソンでした。彼がいなかったら、ロック・ポップスという音楽にとって、これほどまでにシンセという楽器が注目されること遅れていたかも知れません。

ロック史をドッシリと支えた伝説的キーボーディスト。演奏力、アイディア、先見性・・・キース・エマーソンは存在そのものが前衛的(プログレッシブ)でした。

 

小室哲哉がとことん影響を受けたキース・エマーソン

70年代にEL&Pが登場して以来、ジャズ、クラシック、ロックという三大ジャンルを下地にするキース・エマーソンのプレイは、ときに繊細で優しく、ときにスリリングに響き、息を飲むようなテクニカルなキーボードさばきに多くの人が魅了されていました。

もちろん彼に影響を受けたミュージシャンも数え上げたらキリがありません。日本国内では小室哲哉さんもその1人ですね。鍵盤の上で指を踊らすフレーズから、ライブ中のパフォーマンスまで、キース・エマーソンからの影響を随所から感じられる小室さん。今回の訃報を心から悲しんでいる偉大な音楽家の1人だと思います。

以前、雑誌でキース・エマーソンと対談した小室哲哉さんは子供のようにはしゃいでいる印象を受けましたし、本当に好きだったんだろうな・・・。

 

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大河ドラマ『平清盛』のプロモとして話題を呼んだ『タルカス』

大河ドラマ『平清盛』のプロモで『EL&P(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)』キース・エマーソンの名前を初めて知った方も少なくないかも知れませんね。

大河ドラマロック・・・相反する2つですが、『平清盛』のPVとして起用されたEL&Pの代表作にして超大作、『タルカス』は映像にピッタリ。楽曲のキワドく退廃的で、どこまでも美しいスケール感についても再認識させられた瞬間でした。

 

キース・エマーソンの事実上の引退。

年初のデビットボウイの訃報といい、最近は加速度を増してレジェンド達が先立っていきますね。ボウイは69歳、キース・エマーソンは71歳・・・もうちょっと生きられただろうに。惜しいなあ。

数々の手に余るほどの功績はもちろんのこと、2008年に『とくだね』に出演した際の、キース・エマーソンの神経質そうな、けれどもどこかおちゃめなキャラクターにはとても人間的な魅力を感じたものです。

これで兼ねてより囁かれていたキース・エマーソンの事実上の引退は確定的となってしまいましたね。4月には来日が決まっていただけに今回の訃報を受けて驚いたファンも多いでしょう。私もです。非常に残念。今宵は『タルカス』を聴きながら、その余韻の中で眠りたいと思います。

R.I.P

【記事:ポン酢中毒】

 

 

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