三菱の実話を彷彿。空飛ぶタイヤの感想!原作と映画の違いが・・・

映画、「空飛ぶタイヤ」を観てきましたので、その感想などを書いていこうと思います。

原作と映画の違い(というかクレーム)も後半に少し書きました。

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空飛ぶタイヤのあらすじは、実話が基になっている??


かなり有名な話だと思いますが、この「空飛ぶタイヤ」は、「三菱リコール隠し事件」という実話が基になっています

2002年1月10日に、重機を運ぶ大型トレーラーのタイヤが走行中に外れ、そのタイヤが歩行していた主婦にぶつかり、死亡。

一緒に歩いていた彼女の息子2人も軽傷。場所は神奈川県の綾瀬市でした。

 

これに対して三菱自動車は一貫してユーザー側の整備不良としていましたが、

同社から商用車部門を引き継いで分社化した三菱ふそうトラック・バスが2004年3月も、製造者責任を認めて国土交通省にリコールを届け出ました。

莫大な費用を払ったり責任を追及されることを恐れた、三菱自動車の上層部がリコール隠しをしていたという事件ですね。

 

空飛ぶタイヤも実話との細かな違いはありますが、概ねこの事件の経過に沿う形で物語を展開していきます。

 

空飛ぶタイヤの原作を書いた池井戸潤(イケイドジュン)といえば、

「下町ロケット」「半沢直樹」「民王」など下克上や勧善懲悪系のスカッとする話を得意とする作家さんですが

実話を基にしているだけあり、どことなくヘビーな雰囲気が作中に漂います。(ラストはスカッと池井戸節で終わらせてくれて安心しましたが)

 

空飛ぶタイヤのキャストと主題歌が良かった!


そんな空飛ぶタイヤですが、この映画を観て真っ先に思ったのが、「めちゃくちゃキャスティング良いやんけ!」でした。

ディーンフジオカ深田恭子笹野高史寺脇康文・・・などなどそうそうたるメンバー。。。

個人的に好きな俳優さんばかりで、鑑賞前から期待しかありません。

 

長瀬くん高橋一生の役柄も素晴らしかったですが、今回の主演MVPは沢田役を演じるディーン・フジオカだと思います(勝手に個人的に)。

クールなエリートの心の奥の心象風景を見事に描写していて、「台本のセリフに乗っていない、行間の感情表現」は素敵過ぎました。

過去のディーン・フジオカの演じた役柄と比較して、今回の沢田がトップクラスにハマっていたような気がします。

 

深田恭子も良かった。良き妻、良き母を自然体かつ魅力たっぷりに演じていました。

笹野高史寺脇康文は・・・そりゃあベテラン中のベテラン俳優ですから言うまでもありません。素晴らしかったの一言です。

主役の赤松社長を演じる長瀬智也も、なんというか、あの特有の棒読み感(演技が下手なわけじゃなくて)がいい感じに役柄にフィットしていて、安心して観れました。

岸部一徳が演じたホープ自動車常務取締役も、いかにもな悪人に描かれていて、鑑賞しながら「コイツ、コテンパンにとっちめられちゃえ!」と鑑賞者に感情移入させる大きな要因を担っていたと思います。

 

そしてまた主題歌が良かったです。

主題歌はサザンオールスターズ「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」で、物語の内容を見事に踏襲した上で、サザン特有の桑田節が炸裂!

キャスティング、主題歌含めて、とても贅沢な作品でしたね。

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空飛ぶタイヤの感想と原作との違いは?

 

ただ、、、

この空飛ぶタイヤ、個人的に原作が好きだったこともあり、不満もいくつかあるんですよね。

映画と原作との違いが随所にあり、その全てが「原作どおりにやればいいのに・・・」といったものでした。

 

とくに沢田がパソコンを警察に持っていくシーン。

原作では、ホープ自動車の家宅捜索後に証拠が見つからなかったから、沢田が意を決して証拠データの残っているパソコンを持っていくくだりです。

パソコンを警察に持っていくことに葛藤する、”エリート系沢田”VS”善良系沢田”的な内なる葛藤的な箇所もあっさりカット。

あれじゃあ、希望した部署へ異動になったにも関わらず思い通りの仕事をさせてもらえない沢田が、半ばヤケクソになってPCを持ち出したようにすら見えます。

今回の空飛ぶタイヤで、ディーン・フジオカの演技の新たな可能性(クールな外見に相反する熱き内面の描写)ががっつり開かれつつあったのに、あれは勿体無かった・・・。

 

そして結局、最大の敵であったはずのホープ自動車がどういう結末を迎えたのか?も分かりづらい。。。

あれ、原作では倒産してザマミロ展開だったのですが、チラッと買収話が映されただけなので、原作を読んでいない鑑賞者から観たらポカーンとなったのではないでしょうか・・・?

 

そういえば昔、「悪の教典」でも同じような不満を抱いたような気がします。

原作では、ハスミンの”サイコパスならではの悩みと葛藤”という心象描写がキモであり見どころだったのに、そこが総カットだったので、ただの大量◯戮犯にしか見えなかった・・・。

 

うーん。1冊の小説を2時間の映画にまとめるのって確かに大変な作業だと思いますが、それにしては不要なシーンとかもけっこうあったし、、、謎です。。。

ただ、映画の脚本には些か不満はありましたが、キャスト、主題歌が一級品だったので「金返せ!」とはなりませんでした。笑

鑑賞前の方は、原作を読んでから劇場に向かった方が、より以上に映画を楽しめると思います。

 

最後に・・・深キョンが可愛かったです!!!

 

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